主な株価指数の概要
S&P 500種株価指数は、Standard & Poor's社が算出しているアメリカの代表的な株価指数です。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄の株価を基に算出される時価総額加重平均型株価指数です。
- 対象市場: 米国株式市場
- 構成銘柄数: 約500銘柄
- 特徴: 米国経済の動向を反映し、世界で最も利用されている株価指数の一つです。大型株中心で構成されています。
MSCI World Indexは、MSCI社が算出・公表している株価指数で、日本を含む世界の先進国23カ国の株式を対象としています。各国の時価総額上位約85%をカバーしており、グローバルな株式市場の動向を示す代表的な指標です。
- 対象市場: 先進国23カ国の株式市場
- 構成銘柄数: 約1,500銘柄 (2024年時点)
- 特徴: 先進国全体の株式市場のパフォーマンスを測定するためのベンチマークとして広く利用されています。
MSCI All Country World Index (ACWI) は、MSCI社が算出・公表している株価指数で、先進国23カ国に加えて新興国24カ国の株式市場をカバーしています。全世界の株式市場の約85%を網羅しており、「オルカン」という愛称で知られる投資信託のベンチマークとしても有名です。
- 対象市場: 先進国23カ国 + 新興国24カ国の株式市場
- 構成銘柄数: 約2,900銘柄 (2024年時点)
- 特徴: 先進国と新興国の両方を含むため、より広範なグローバル株式市場の動向を示します。
年間リターン比較 (1990-2024年)
MSCI World、MSCI ACWI、S&P 500の年間リターンの推移を視覚的に比較します。
MSCI ACWIのデータは一部期間で欠損しています。
期間別 平均年間リターン比較
分析と考察
S&P 500は過去35年間で年平均10.7%のリターンを記録し、MSCI World(9.5%)を約1.2%上回っています。特に1990年代後半から2000年代初頭、そして2010年代後半以降、S&P 500の優位性が顕著になっています。
- 1990年代前半はミックスの結果で、S&P 500とMSCI Worldが交互に優位性を示しています。
- 2003年から2007年にかけては、MSCI Worldが一貫してS&P 500を上回る期間がありました。
- 2010年代以降は、特に2013年と2014年、そして2020年以降、S&P 500が全世界株式を上回る傾向が強まっています。
MSCI ACWIのデータが入手可能な2009年以降の期間では、S&P 500は平均してMSCI ACWIを約2-3%上回っています。特に2013年、2014年、2021年に顕著な差が見られます。
- 2000年代初頭のITバブル崩壊時には、S&P 500が他の指数よりも大きく下落した年がありました。
- 2008年の金融危機では、MSCI Worldが-40.71%と最も大きく下落し、S&P 500は-38.49%でした。
- 2022年の市場下落時には、S&P 500が-19.44%で最も大きく下落しました。
過去5年間(2020-2024)では、S&P 500(14.3%)はMSCI World(12.5%)とMSCI ACWI(11.3%)を明確に上回っています。特に米国の技術セクターの強力なパフォーマンスが、S&P 500の優位性に寄与しています。
過去35年間では米国株式(S&P 500)が全世界株式(MSCI World、MSCI ACWI)を平均的に上回るパフォーマンスを示していますが、数年単位では優劣が入れ替わる期間も存在することが明らかになりました。特に近年は米国株式市場の優位性が顕著となっています。
年間リターン詳細データ (1990-2024年)
| 年 | MSCI World (%) | MSCI ACWI (%) | S&P 500 (%) | S&P 500 vs MSCI World 差異 (%) |
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